映画監督の紀里谷和明さんが映画界から引退してしまいました。
2023年3月20日、女優・伊東蒼さん主演の映画「世界の終わりから」の完成披露試写会で引退することを明かし、これが彼の最後の作品となりました。
#世界の終わりから
公開終了ギリギリになっちゃったけど、意地になってでも映画館で見て本当に良かった。〈音〉がスゴすぎる。
ラストには涙が止まらなくて、エンドロール終わったあとは席が立てず、放心状態。自分の映画人生に残るくらい、神がかった作品だった。 pic.twitter.com/Ve3qiVIk2Y— ぺんねーむ (@cRt74een) April 26, 2023
↑この方は絶賛していますね♪ 良い映画らしいです。
映画界で約20年もの間、「CASSHERN」(2004年)や「GOEMON」(2009年)などの作品を世に送り活躍されてきた紀里谷和明さん。
そんな紀里谷和明さんが、なぜ映画界から引退することにしたのか、今後はどうなるのか等についてまとめました。
紀里谷和明さんの引退理由
紀里谷和明さんは、なぜ引退しようと思ったのでしょうか?
最後の監督作となった「世界の終わりから」の完成披露試写会には、ご両親を招待されており、涙ながらに感謝の気持ちを述べていましたので、相当の覚悟があったのだと思います。
紀里谷和明さんは、完成披露試写会の挨拶で『映画監督は過酷』、『苦しみの連続』と発言。
また、映画監督の岩井俊二さんとの対談で、
家に居ても映画を見ていても、常に次の作品の事を考えなくてはいけない。
せっかく映画を撮っても人やSNSからの批難を受けなければならない。
そして気づくと傷ついた自分がいて、こんな人生でいいのか?自分は本当に映画が好きなのか?それすらも分からなくなり、1回ストップしたほうが良いのでは?と考えるようになったと明かしています。
その結果、相当悩んだ末に引退を決断されました。
映画監督デビュー「CASSHERN」(2004年)は、原作と違う部分が結構あって原作ファンからは不評で、今の時代はSNSで誰でも気軽に発信できてしまいます。
やっとの思いで一仕事終えても、また次の作品そのまた次の作品と追い詰められて大変だったんでしょうね…。
でも「1回ストップ」って気になりますよね。
紀里谷和明さんの「しくじり先生」出演
この番組の内容も引退するに至った理由の一つかもしれません。
紀里谷和明さんは、2015年8月4日に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル』(テレビ朝日系列)に先生として出演されました。
紀里谷和明さんは思ったことをすぐに口にするタイプで、日本映画界から嫌われてしまいます。
映画なんて尺が長いだけ、わけのわからない批評家達にはわかってもらえない。
さらに、映画監督デビュー作「CASSHERN」(2004年)の現場で映画界のしきたりを無視したり、他人に意見を言われるのが嫌なのか助監督を7人も解雇したり、宣伝会社に「クソだせぇ宣伝プラン考えやがって」と暴言を吐いてしまったり…。
これはダメですよね…。嫌われても仕方がない気がします。
7人もクビにしたってよくそんな事できましたね。
こういった事も引退と関係あったのかもしれません。
紀里谷和明さんってどんな人?
#世界の終わりから
凄い映画を観た。。世界観はぶっ飛んでるし粗も目立つのに置いてけぼり感がまるでないのは、スクリーンの中で伊東蒼が直面する残酷なフィクションと、我々が現実で感じている生きづらさが地続きだからだろう。この絶妙なさじ加減でセカイ系の実写やれる紀里谷和明は日本の宝だよ。 pic.twitter.com/zXJbEwWq7q
— DーJO (@d_noch) April 26, 2023
↑この方は日本の宝と言われています。引退しなければいいのにって思ってしまいますね。
そんな嫌われてしまった紀里谷和明さんはどんな方なのでしょうか。
紀里谷和明さんは熊本県のご出身で、何と本名が「岩下和裕(いわしたかずひろ)」さん。
生年月日が1968年4月20日、2023年で55歳です。
中学校を2年生終了のタイミングで中退し、単身でアメリカへと渡り、デザイン・音楽・絵画・写真などを学びます。
中学校2年生ってまだ14歳ですよ!行動力ありますよね♪
紀里谷和明さんは、当初ビジネスマンになろうと思うのですが、英語が通じない時に自分が描いた絵を渡して喜ばれた経験からアートの世界を志すように。
21歳でデザイン会社を設立するも失敗し、世界を放浪しますが、この頃は本人が「暗黒の時代」だったと語っています。
その後、26歳の時に知り合いから頼まれて写真の仕事を始め、以降、PV制作も数多く手掛けたり、CM、広告、雑誌のアートディレクションなど幅広く活躍されます。
そして映画監督として2004年に「CASSHERN」でデビュー。
また、これは有名な話ですが、歌手の宇多田ヒカルさんと2002年に結婚して2007年に離婚されています。
こう見てみると破天荒なタイプなんですかね^^。
それにしても、サッカーの三浦知良さんは、高校を1年で中退して単身でブラジルに行きましたけど、それよりも若くして海外に行くなんて凄いです♪
紀里谷和明さんの作品
ここで紀里谷和明さんの映画作品をご紹介します。
公開年 | 作品名 |
---|---|
2004年 | CASSHERN |
2009年 | GOEMON |
2015年 | ラスト・ナイツ |
2022年 | The Little Star |
2023年 | 世界の終わりから |
「GOEMON」には、明智光秀役でご自身が出演されていますよ^^。
この中で「CASSHERN」と「GOEMON」だけですが、無料で見る方法があります。
それは動画配信サービスの『U-NEXT(ユーネクスト)』です。
何故無料で見れるのかと言いますと、『U-NEXT(ユーネクスト)』には31日間の無料トライアル期間があるからです。
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紀里谷和明さんの今後は?復帰する?
今後の事はまだ決めていないという事ですが、気になるのは映画監督に復帰する可能性ですよね。
個人的には結構カムバックの可能性はあると思います。
紀里谷和明さんは、岩井俊二さんとの対談で、『来年になったらまたやるって言ってるかもしれない、5年後またやるって言ってるかもしれない』と発言されましたので、やはり映画を愛する気持ちはまだお持ちなんじゃないかと…。
あのジブリの宮崎駿監督も引退しましたけどまた戻ってきましたからね。
スポーツ選手でも引退してカムバックする事はよくありますので、可能性はゼロではないと思いますよ^^。
まとめ
以上、紀里谷和明さんの引退理由や作品、復帰の可能性などについてでした。
映画製作の苦しい思いはもう2度と味わってほしくないですが、まだ55歳とお若いですし、個人的に今後の復帰を願うばかりです。
もし、復帰した紀里谷和明さんの映画が完成したら、みんなで見に行きましょう^^。
最後までご覧いただきありがとうございました。